2016年10月27日木曜日

まほろば by ゴルゴス

先日、劇団維新派を観てきた。


主宰者 松本雄吉さんが6月に亡くなられて、
劇団は今回の公演で解散することが発表された。

初めて見たのが2年前大阪中之島でやってた「透視図」
今まで全く体験したことない全部に度肝ぬかれた。


去年は奈良の曽爾村で雨に打たれながら観た「トワイライト」
雨の舞台も素晴らしかった。


今年の会場は平城京跡「アマハラ」
生駒山に沈んでいく嘘みたいに綺麗な夕焼け空を背景に始まり
最後は夜の暗闇に輝く黄金のススキで魅せられた。
内橋和久さんの音楽からも役者さんたちの演技からもただならぬ何かを感じ、
結局、涙が出た。
ほんまに素晴らしいものにはありがとうと言いたいもので
心の中で何度も言った。



屋台村には
祭とか野外フェスとは違う
きっと闇市ってこんなんやったんかなーみたいな趣がある。
いつでもなくなる準備ができているような
なくなる覚悟で成り立っているような
そんな空気が好き

屋台村では終演後サーカスやライブが行われる

実際10日間ほどでなくなるけど
「来年もまた」みたいな雰囲気は2年前に初めて行ったときからも不思議となかった気がする。

屋台村で髪整えてもらう私

中之島の時は自転車でいける距離で開催中何度も通った。
みんなにこの空気を吸って欲しくていろんな友達を誘った。
夜中に行ったら 渋さ知らずの不破さんが広場の真ん中で酔っ払いながら一人でウッドベース弾いてた。

2年前夜中の屋台村オバQと私


維新派が生み出す架空の町は次どこに現れるのだろうとか 想像することはもうでけんけど、終わることの美しさを感じれた。
長い歴史の中の最後の一部分しか知らない自分ではあるけど

しっかり全身に焼き付けられて、終わりを見届けることができてほんとうによかった。








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